特集 NTM(非結核性抗酸菌)症の治療は今のままでよいのか? - パラダイムシフトを探る!
NTM(非結核性抗酸菌)症治療における栄養の重要性
若松 謙太郎
1
,
永田 忍彦
1国立病院機構大牟田病院 呼吸器内科
キーワード:
エネルギー摂取量
,
気道感染
,
疾病感受性
,
食事療法
,
肺疾患
,
やせ
,
Mycobacterium avium Complex Infection
,
BMI
,
栄養指導
,
腹腔内脂肪
,
Kaplan-Meier法
Keyword:
Energy Intake
,
Disease Susceptibility
,
Diet Therapy
,
Lung Diseases
,
Respiratory Tract Infections
,
Thinness
,
Mycobacterium avium-intracellulare Infection
,
Body Mass Index
,
Intra-Abdominal Fat
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.52-57
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018175081
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非結核性抗酸菌症における薬物治療には限界があるため、身体的特徴である痩せに注目し、栄養状態について考えていくことは重要なことである。肺MAC症患者では内臓脂肪面積が低値で栄養摂取量が少ないことが明らかになったが、両者の間に有意な相関は見られなかった。内臓脂肪低値に関しては栄養摂取量以外の別の要因があると考えられ、単純に栄養指導のみで疾患感受性を変えることは難しい。その一方、予後との関連性が強いBMIと栄養摂取量とは強い関連性が認められ、栄養摂取量を増やすことで予後を改善することができる可能性が示唆された。
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