特集 結核・非結核性抗酸菌感染症の今-併発・合併症としての対策を踏まえて
併発・合併症としての結核の実際 病態・治療・予防まで 関節リウマチと結核 生物学的製剤投与時を中心に
當間 重人
1
1国立病院機構相模原病院 臨床研究センターリウマチ性疾患研究部
キーワード:
関節リウマチ
,
結核
,
生物学的製剤
,
抗リウマチ剤
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Biological Products
,
Tuberculosis
,
Antirheumatic Agents
pp.34-38
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017146992
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結核中蔓延国である本邦において関節リウマチ(RA)患者の結核発症リスクは一般人口より高く、2003年から次々とRA治療に導入されている生物学的製剤も結核発症リスクを高めることが知られていた。そのため生物学的製剤の投与に際しては、潜在性結核感染症の十分なスクリーニングと結核治療が推奨されている。我々の観察研究では、RA患者における結核発症リスクは、むしろ減少傾向にあり、生物学的製剤によるRA治療がよく管理されているものと考えられた。
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