特集 結核・非結核性抗酸菌感染症の今-併発・合併症としての対策を踏まえて
併発・合併症としての非結核性抗酸菌症の実際 病態・治療・予防まで 関節リウマチと非結核性抗酸菌症 生物学的製剤投与時を中心に
茂呂 寛
1
,
菊地 利明
1新潟大学 大学院医歯学総合研究科呼吸器・感染症内科
キーワード:
関節リウマチ
,
抗結核剤
,
生物学的製剤
,
非結核性抗酸菌症
,
アルゴリズム
,
抗リウマチ剤
Keyword:
Algorithms
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Antitubercular Agents
,
Biological Products
,
Mycobacterium Infections, Nontuberculous
,
Antirheumatic Agents
pp.65-70
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017146997
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
生物学的製剤は関節リウマチ(RA)に対して高い治療効果を発揮する一方、非結核性抗酸菌(NTM)症の合併に注意が必要である。事前のスクリーニングが不可欠であるが、診断の確定にあたり、典型的な画像所見に加え、細菌学的検査による厳密な判定を要する。NTM症の存在が明らかな場合、確実な治癒を見込める抗菌薬治療が存在しないため、生物学的製剤は原則として禁忌とされるが、RAの病勢コントロールに対する需要の高まりと、使用経験の蓄積を背景に、一定の条件を満たす場合においてのみ、生物学的製剤の使用が許容されるようになってきた。
Copyright(C) 2017 Van Medical co., Ltd. All rights reserved.