特集 結核・非結核性抗酸菌感染症の今-併発・合併症としての対策を踏まえて
併発・合併症としての結核の実際 病態・治療・予防まで HIV感染・AIDSと結核
福島 一彰
1
,
柳澤 如樹
1がん・感染症センター都立駒込病院 感染症科
キーワード:
HIV感染症
,
結核
,
抗結核剤
,
CD4抗原
,
日和見感染
,
薬物相互作用
,
抗HIV剤
,
結核-潜伏
Keyword:
Antitubercular Agents
,
Drug Interactions
,
Opportunistic Infections
,
HIV Infections
,
Tuberculosis
,
CD4 Antigens
,
Anti-HIV Agents
,
Latent Tuberculosis
pp.39-45
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017146993
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HIV感染症による免疫機能の低下は、結核発症のリスクを増加させる。一方、HIV感染症に合併した結核は、非典型的な経過をたどることがあり、診断に難渋することがある。両疾患は共に多剤併用療法を必要とするため、薬剤相互作用やそれぞれの治療の開始時期を鑑み、適切にマネージメントすることが重要である。また、高度の免疫不全に陥ったHIV感染者では、他の日和見疾患や悪性腫瘍の合併や、抗HIV療法後の免疫再構築症候群を発症する可能性があるため、症例毎の判断が必要となる。
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