【連載】わたしの推し本(1)
『新装版 嘘の効用』
任 和子
1
1京都大学大学院 医学研究科人間健康科学系専攻 先端中核看護学講座生活習慣病看護学分野 教授
pp.64-64
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002523
- 販売していません
- 文献概要
正論の板挟みに遭い、組織の硬直化にため息をついたことのない管理者はいないだろう。私は2011年から京都大学大学院で教授を務めているが、それ以前は京都大学医学部附属病院で副看護部長・看護部長を計6年間経験した。大きな組織のかじ取りを担う中で実感したのは、マニュアルや正論といった定規だけではかりきれない、人と人とが織りなす現場の奥深さと、それを整えることの難しさであった。そうした管理職としての私の長年の葛藤を、静かに言語化してくれたのが本書に収められた随筆「嘘の効用」である。
© Japanese Nursing Association Publishing Company ALL right reserved.

