【連載】能登半島の災害から学ぶべきこと(6)
column 避難行動要支援者となる在宅酸素療法(HOT)患者に関する地域との情報共有における課題
澤村 めぐみ
1
1珠洲市総合病院 主任看護師・慢性呼吸器疾患看護認定看護師
pp.93-93
発行日 2025年10月20日
Published Date 2025/10/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002338
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在宅酸素療法(HOT)患者の大部分は、電気を使用する酸素供給装置(酸素濃縮器)を使用しており、酸素吸入が途絶えることによる病状の悪化や生命の危機が危惧されるため「避難行動要支援者」に該当します。災害対策基本法では、避難行動要支援者ごとに個別避難計画を作成することが、市町村の努力義務となっていますが、珠洲市においては作成されていませんでした。本来であれば、避難行動要支援者登録を推進するべき立場ではありましたが、情報がどのように活用されるのかわからないという理由から、震災以前は積極的な指導は行っていませんでした。
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