【連載】People-Centered Care 市民とともに歩むナースたち(9)
「天使の保護者ルカの会」 亡くなった子どものことや気持ちを語り合う場づくり
石井 慶子
1,2
,
蛭田 明子
3,4
,
堀内 成子
4,5
1聖路加国際大学 客員研究員
2公認心理師/社会福祉士/生殖心理カウンセラー
3湘南鎌倉医療大学 教授
4助産師
5聖路加国際大学 特命教授
pp.86-89
発行日 2025年8月20日
Published Date 2025/8/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002257
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流産・死産・新生児死など、妊娠中や出産直後に子どもを亡くす体験を、ペリネイタル・ロスと呼びます。聖路加国際大学「天使の保護者ルカの会」(以下:ルカの会)は、このような体験を持つ両親への支援を目的として2004年から活動しています1)。活動のメインである「お話会:天使の保護者ルカの会」(以下:お話会)には、医療者(助産師資格を有する大学教員)と体験者がスタッフとして協働する形で運営にかかわってきました。20年前の開始当初から現在に至るまで、国内でこうした体制をとるペリネイタル・ロスの支援活動は珍しい取り組みです。

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