日本看護協会
専務理事からのワークリポート
中野 夕香里
1
1日本看護協会 専務理事
pp.10-11
発行日 2025年6月20日
Published Date 2025/6/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002135
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2025年度第2回常務理事会(5月23日)
某放送局が、医療に関する番組を精力的に展開しているように見えます。これまで、社会のエッセンシャルなインフラである(はずの)医療に対して、社会は、私たちと同じようには関心を抱かないと感じることが多かったので、それほど深刻な状況であるということだと思います。2024年度の補正予算で国は、病床削減を進めるために、削減計画の1床当たりに約410万円を支給するとし、これに対し5万床超の申請がなされたとされます。さらには、2040年に向け11万床を削減する方針でほぼ合意されたとも聞き、2014年以降、“緩やかに” 進んだ地域完結型へのシフトに今、大きな熱量が投下されているように見えます。そのよしあしの議論ももちろん必要ですが、大きな転換期であることに間違いはなく、だからこそ、看護がこれから地域において、どこで、どのように役割を発揮し、健康に寄与していくのか、現状にとらわれず、検討と取り組みを進めることが急務であるとあらためて痛感します。
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