【連載】映画と、生きるということ(10)
優しさとケアが循環する居場所 『コット、はじまりの夏』
渡辺 裕子
1
1NPO法人 日本家族関係・人間関係サポート協会 理事長
pp.62-63
発行日 2024年9月20日
Published Date 2024/9/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000001693
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- 文献概要
物語の舞台は、1981年のアイルランドの田舎。家は貧しくて子だくさん。父親はギャンブル依存症で、母親は妊娠中のため子育てにも家事にも手が回らない。こうした状況で育つ9歳の〈コット〉は、家にも学校にも居場所がなく、半ば生きることをあきらめているかのよう。そんなコットが、ひと夏の間だけ親戚夫婦の元で過ごすことになりました。
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