感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
[2]染色法
12)グロコット染色変法
阿部 美知子
1
,
久米 光
2
1北里大学病院臨床検査部
2北里大学医学部病理学教室
pp.702-703
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205021
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ゴモリのメセナミン硝酸銀染色(Gomori's methenamine silver nitrate staining)ともいい,真菌類とPneumocystis cariniiの染色に用いる.真菌を対象とする場合はあらゆるものが検体となるが,本法は主に病理組織標本に対して用いられる.P. cariniiの場合は,トルイジンブルー0染色と同様の検体が材料となる.
染色の原理は細胞壁中の多糖類をクロム酸で酸化するとアルデヒド基が遊離し,これにメセナミン銀を反応させ,その還元によって染色する,というものである.
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