【連載】映画と、生きるということ(1)
何かにはなれなくても、私たちには生きる意味がある
渡辺 裕子
1
1NPO法人 日本家族関係・人間関係サポート協会 理事長
pp.62-63
発行日 2023年12月20日
Published Date 2023/12/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000001242
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- 文献概要
刑期を終え、うつろな表情で小さなどら焼き屋を営む千太郎に、徳江が働かせてほしいと声をかけたのは桜が満開のころ。徳江は、千太郎にあんの炊き方を教え、店は大繁盛。しかし、徳江のハンセン病による指の変形を見とがめた客からうわさが広がり、客足は遠のいていく。徳江は店を辞め、千太郎は徳江を世間から守れなかった自分の非力さに打ちのめされる。
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