日本看護協会
副会長活動ダイジェスト
井伊 久美子
1
,
齋藤 訓子
1
,
秋山 智弥
1
1日本看護協会 副会長
pp.12-12
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000000845
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- 文献概要
統括保健師について その③
統括保健師の配置の必要性は、東日本大震災等の大規模災害を経験してますます高まりました。応援を受けるにしても、派遣するにしても、どの保健師が適切なのかを判断するには、その自治体の保健師全体の経験と実践力を把握している保健師が必須だったのです。また、地域包括ケアシステムの構築等、地域単位の活動があらためて重視されることになりました。その自治体の保健師活動全体を見て、まさに組織横断的に総合調整し、専門的指導ができる保健師の必要性がより顕著になりました。そして、今般の新型コロナ感染症対応では、保健所にも「統括保健師等総合的なマネジメントを担う保健師」の配置が求められ、併せて市町村にも「健康危機管理を含めた地域保健施策の推進のために統括保健師を」と明記されました。となると、これまでの所属自治体内の保健師間の調整だけでなく、対外的な役割も担うことになります。今後、その役割に見合った育成体制を整備すべきと考えます。
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