副会長活動ダイジェスト

新人研修の今

　新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し、第6波への備えを気にしつつも、平常化を検討できる状況になってきました。本学^★の臨地実習においても、後期は看護学科も臨床検査学科もおおむね予定通り進めることができており、少し安堵しています。振り返れば、2021年4月は多くの医療現場において、新人看護職員研修をはじめいろいろご苦労いただいたと思います。コロナ禍に関する報道で看護師の離職が取り上げられることがありますが、教育の立場からは、新卒者の離職も気になるところです。新人看護職員研修事業の開始とともに入職1年以内の離職率は減少しましたが、地域や医療機関により増減があり、下げ止まりとも言われています。事業開始当時は、本会もさまざまな働きかけをしましたが、研修予算が地域医療介護総合確保基金に移行した後は研修実施状況がつかみにくいのが現状です。一方で、新人研修の義務化の取り組みに期待する声もあります。あらためて新人研修の今を見る必要があると思います。