基礎から学ぶ 生化学検査の反応タイムコースモニタ解析法
6.試薬のpH変化に伴う酵素活性の低下―ALP測定の例
松下 誠
1
1群馬パース大学 医療技術学部 検査技術学科
pp.507-512
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52050507
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◆生化学検査の反応タイムコースモニタを解析するためには,① 吸光度測定の基礎と理論,② 検査法の原理や装置の分析条件,③ 事例と検査データの評価,の3種の異なる視点が必要となる.
◆アルカリ性下で酵素活性を測定する検査法は,pH変化を伴う試薬の劣化の影響をより受けやすい.
◆pH変化を伴う試薬の劣化による酵素活性の変動については,反応タイムコースモニタにより経日的な1分間あたりの吸光度変化量または国際単位算出の式を用いた酵素活性(U/L)の変動を確認することが大切である.
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