特集 臨床医は一般検査に何を求めているのか
2.臨床医が一般検査に求めること 2)泌尿器科の立場から
西松 寛明
1
,
鈴木 謙
2
,
梅津 篤
3
,
佐藤 佑樹
4
1同愛記念病院 泌尿器科
2同 血液内科
3同 薬剤科
4同 研究検査科
pp.227-233
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52030227
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尿沈渣では尿中細胞の形態を見ることができ,多くの情報が得られる.高度の尿蛋白陽性,赤血球円柱や変形赤血球が認められる場合には糸球体性血尿とし,非糸球体性血尿と判別する.患者を不安にさせる肉眼的血尿に対して臨床検査が果たす役割は大きく,尿細胞診やその他の検査を適切に行う『血尿診断ガイドライン』が2023年に改訂された.高齢化に伴い多くみられる尿路感染に伴う敗血症には迅速な対応が求められ,検査科や薬剤部と診療科の密接かつ緻密な連携が不可欠である.
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