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特集 外科とくすり—副作用と適正な使用法
利尿剤の利用—泌尿器科の立場から
Clinical use of diuretic
栗田 孝
1
,
園田 孝夫
1
Takashi KURITA
1
1大阪大学医学部泌尿器科学教室
pp.621-626
発行日 1971年4月20日
Published Date 1971/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205342
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泌尿器科における利尿剤の使用は1)尿量の確保,2)貯留水分の除去,3)腎機能の保全として用いられる場合が多い.この目的に合致して最も効果的でかつ副作用の少ない薬剤を選択して使用するのであるが,対象となる泌尿器科症例には多少の相違はあつても殆ど腎障害—循環器系障害等を有しているのであるから,その使用にあたつては,これら種々の身体条件を十分考慮して,適正な投与を行なわねばならない.この点についてわれわれが日常行なつている利尿剤の投与法を述べ,使用基準などの参考になれば幸いである.われわれが主として用いる薬剤は滲透圧利尿剤,塩類利尿剤および降圧利尿剤であるが,泌尿器科的使用はほぼ前2者に限られている。
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