特集 臨床医は一般検査に何を求めているのか
2.臨床医が一般検査に求めること 3)小児科での尿検査
大友 義之
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院 小児科
pp.234-238
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52030234
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小児科の臨床の現場では発熱疾患症例が多く,そのほとんどが感染症によるものである.呼吸器感染が大多数を占め,次いで消化管感染,尿路感染という順である.尿路感染,とりわけ上部尿路感染症(急性腎盂腎炎)においては,敗血症の進展抑制や慢性腎障害の発症予防として早期の診断と治療が重要である.また,尿検査は侵襲が少ない検査であることから,乳幼児~小児の患者において他の各種疾患のスクリーニング検査としても,重要である.
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