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◆筆者の経験
筆者は,臨床研修医制度必修化がスタートした2004年に医学部を卒業した後,いわゆる旧専門医制度に則って各学会認定の専門医を取得しました.
医学部卒業後5年目の2009年に外科専門医を取得し,サブスペシャルティとして心臓血管外科専門医を目指して研修していましたが,育児や介護に時間を割く必要があり,研修の継続が困難となったため,他の専門医を取得したいと思ったことがきっかけでリハビリテーション医を目指すようになりました.特に心臓リハビリテーションは,今までのキャリアを活かせる分野なので興味があり,2014年に東北大学医学部内部障害学の大学院博士課程に入学し,研究と臨床でリハビリテーションについて勉強を始めました.本格的にリハビリテーション医に転向してからは手術経験数が不足し,外科専門医の更新に必要な手術件数を満たすことができなかったため,2019年に外科学会認定登録医へ移行しました.この資格の更新には手術件数以外の条件も求められますが,以降,現在に至るまで認定登録医の資格は継続して更新できています.
リハビリテーション科専門医は2021年に取得しました.先述したように,リハビリテーション医療の中でも当初から主に心臓リハビリテーションに携わっています.
心臓血管外科専門医の取得が現実的に困難であったことや,心臓リハビリテーションにおいても役立つと考えたことから,2023年に循環器専門医を取得しました.ただ,正直なところ,リハビリテーション科専門医と循環器専門医の両方を取得したいという希望はあったものの,取得の順番には特にこだわりはなく,コロナ禍の影響等により,たまたまその流れになったという経緯です.循環器専門医の取得には,当時の循環器学会の規定で認定内科医,総合内科専門医,外科学会認定登録医,外科専門医,小児科専門医のいずれかを取得していることが条件であり,筆者の場合は外科学会認定登録医を取得していたことで条件を満たすことができました.

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