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特集 痙縮治療最前線
第3章 多職種連携
訪問診療等,地域での痙縮治療について
Treatment of Spasticity in Community-based Settings, including Home Care Medicine
神山 一行
1
Kazuyuki Kamiyama
1
1医療法人社団神星会港北ニュータウン診療所
キーワード:
訪問診療
,
在宅医療
,
痙縮治療
,
多職種連携
,
ICTツール
Keyword:
訪問診療
,
在宅医療
,
痙縮治療
,
多職種連携
,
ICTツール
pp.1360-1366
発行日 2024年11月25日
Published Date 2024/11/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr033131360
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内容のポイント Q&A
Q1 痙縮治療の開始期あるいは継続期にどのような医療連携をとるか?
痙縮治療の開始期には前医から診療情報提供書やリハビリテーションサマリーを受け取り,それを参考にして治療が開始される.継続期にはボツリヌス療法外来やバクロフェン髄腔内投与療法(ITB療法)外来,装具外来等と医療連携を取り,ケアマネジャーを通じて訪問リハビリテーションや福祉用具との介護連携も行う.
Q2 痙縮治療に関してどのようにチーム医療で対応するか?
在宅痙縮患者には,在宅医,ケアマネジャー,訪問看護師,訪問リハビリテーションスタッフ,デイケア・デイサービススタッフ等がチームで対応する.このチームは,直接顔を合わせる機会が少ないため,情報共有が重要となる.書面や電話だけでなく,ICTツールを活用し,サービス担当者会議等対面の機会には積極的に参加することが求められる.
Q3 痙縮治療へのアクセスとしてどのような多職種連携をとるか?
地域の在宅医,ケアマネジャー,訪問看護師は,痙縮治療を必要とする患者を適切に把握し,在宅で治療可能な医師に紹介することで多職種連携を実現している.しかし,未だ認識されていない患者もおり,この課題に対応するため,当院では勉強会を通じて医療従事者の知識向上を図り,多職種連携を推進している.
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