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第1土曜特集 大変革期のリハビリテーション治療と拡大する守備範囲
領域の拡大
災害リハビリテーション医療
-――JRAT
JRAT
――It’s important role of rehabilitation support in disaster
栗原 正紀
1,2
Masaki KURIHARA
1,2
1長崎リハビリテーション病院理事長
2日本災害リハビリテーション支援協会代表理事
キーワード:
日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)
,
地域JRAT
,
地域リハビリテーション
Keyword:
日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)
,
地域JRAT
,
地域リハビリテーション
pp.125-132
発行日 2025年7月5日
Published Date 2025/7/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294010125
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災害は突然,人々の活動・参加の場や機会を奪い,避難所以降では生活不活発病や災害関連死が問題となる.日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)は,被災者(要配慮者)の災害関連死ゼロを目指して,避難所などでの活動・参加を育み,早期に自立・復興を支援することを目的に,リハビリテーション関連団体が結束して設立した災害医療支援組織である.発災後は被災都道府県の指示・依頼により,当該地域JRATは災害リハビリテーション支援チーム(JRAT)を編成し,支援を開始する.また,行政からの依頼によって全国規模の支援が展開できる体制(各都道府県にJRATの核となる総称 “地域JRAT” を設立)を構築している.令和6年能登半島地震災害では,全国規模で延べ6,238名のJRAT隊員が活動し,2024年4月末には復興リハビリテーション体制による地域リハビリテーション活動に移行して支援を終結した.その際,多くの課題も浮き彫りになった.今後,体制の強化を図り,支援のあり方など,さらなる深化を目指している.

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