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特集 リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組み
職種別の三位一体の取り組み:管理栄養士
The Trinity Approach of Rehabilitation, Nutrition and Oral Care in Terms of Registered Dietitians
上島 順子
1
Junko Ueshima
1
1NTT東日本関東病院
キーワード:
ADL低下予防
,
GLIM基準
,
栄養ケアプロセス
,
栄養管理体制
,
個別化栄養管理
Keyword:
ADL低下予防
,
GLIM基準
,
栄養ケアプロセス
,
栄養管理体制
,
個別化栄養管理
pp.1082-1087
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033111082
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内容のポイント Q&A
Q1 なぜ管理栄養士が三位一体の取り組みにおいて必要なのか?
栄養障害は,高齢者のADL低下,QOL低下を招き,医療コストの増加につながるため,予防することが必要である.管理栄養士が三位一体の取り組みにおいて,専門性を発揮することは,高齢者の低栄養やADL低下を予防することにつながる.
Q2 具体的にどのようなことが期待されているのか?
栄養ケアプロセスに沿った栄養管理体制を各施設で整え,多職種と連携し,栄養素摂取不足にさせない個別化栄養管理を実践する.また,入院だけでなく,外来においても栄養管理を継続する.
Q3 管理栄養士がかかわる三位一体の取り組みの将来展望とは?
三位一体の取り組みは,急性期病院でこそ重点的に取り組むべきである.栄養ケアの重要性を多くの医療職が認識し,過不足のない栄養ケアが当たり前に提供され,その先に多くのエビデンス創出があることが望ましい.
Q4 実践例は?
当院食道周術期チームの活動紹介と症例について報告する.症例では,食道接除術後に低栄養とサルコペニアを発症しADLが低下した.入院から外来にわたって三位一体の取り組みを実践した結果,低栄養とサルコペニアが改善し,趣味を再開できた.
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