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特集 リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組み
セッティング別の三位一体の取り組み:急性期
Acute clinical management in the concept of "the trinity"
角田 亘
1
Wataru Kakuda
1
1国際医療福祉大学医学部リハビリテーション医学教室
キーワード:
三位一体
,
急性期リハビリテーション医療
,
医科歯科連携
,
入院関連機能障害
,
休日リハビリテーション訓練
Keyword:
三位一体
,
急性期リハビリテーション医療
,
医科歯科連携
,
入院関連機能障害
,
休日リハビリテーション訓練
pp.1052-1058
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033111052
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内容のポイント Q&A
Q1 なぜ急性期で三位一体の取り組みが必要なのか?
急性期医療におけるリハビリテーション医療・栄養管理・口腔管理は,現状としては決して十分には提供されていない.一方で,これら三者が密接に関連していることは言うまでもない.よって,これら三者が連携・連動・協働したうえで活性化されることで,急性期医療のqualityが高まり,患者の臨床的予後も向上する.
Q2 急性期における三位一体の取り組みの実践とアウトカムとは?
患者の入れ替わりが激しい急性期病院であっても,カンファレンスを通じたリハビリテーション科療法士・管理栄養士・歯科医師もしくは歯科衛生士間の連携と,休日リハビリテーション訓練の提供がポイントとなる.期待されるアウトカムは,急性期患者の回復促進とADLレベルの向上,周術期リハビリテーション医療の充実,入院関連機能障害の減少等である.
Q3 急性期における三位一体の取り組みの将来展望とは?
まずは,各急性期病院においてリハビリテーション科療法士,管理栄養士,歯科医師もしくは歯科衛生士のマンパワーが充足することが望まれる.ただし,医療者の働き方改革が進む中で,「休日においても平日の8割以上のリハビリテーション訓練を提供できる体制」を整えるためには,なんらかの工夫が必要である.
Q4 実践例は?
今までのところ,「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算」の算定要件および施設基準に則った急性期医療を既に軌道に乗せている施設は見受けられない.現状としては,先進的な施設のみが"急性期医療における三位一体の取り組み"を模索的に開始しているようである.
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