特集 地方分権と医療
三位一体改革と医療
中川 俊男
1,2
1医療法人新さっぽろ脳神経外科病院
2北海道医師会
pp.712-716
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100072
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現在,政府が進めている地方分権は,地方にあらゆる分野での自立を厳しく迫るものである.そのための基盤整備として,市町村の「平成の大合併」,税財政改革としての「三位一体改革」,さらに国のあり方を変えるとまで言われる行政改革としての「道州制」が進められている.
この三つが一体的に議論され,それぞれが有機的に進むような妥協点を見いださなければ住民が安心して生活できる地方分権は実現できない.
しかし,三位一体改革を例に挙げれば,現実には中央省庁と地方の財源の奪い合いの感が強い.本稿では,三位一体改革の概略と医療への影響について述べる.
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