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特集 リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組み
リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組みとは
What is the triad approach of rehabilitation, nutrition, and oral care?
吉村 芳弘
1
Yoshihiro Yoshimura
1
1熊本リハビリテーション病院 サルコペニア・低栄養研究センター
キーワード:
低栄養
,
リハビリテーション
,
栄養サポート
,
口腔管理
,
診療報酬
,
介護報酬
Keyword:
低栄養
,
リハビリテーション
,
栄養サポート
,
口腔管理
,
診療報酬
,
介護報酬
pp.1046-1051
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033111046
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内容のポイント Q&A
Q1 なぜ三位一体の取り組みが必要とされているのか?
高齢者や慢性疾患患者では,ADL低下,低栄養,サルコペニア,口腔問題,摂食嚥下障害等が複合的に存在し,相互に影響し合うことで健康状態が悪化するため,リハビリテーション,栄養,口腔ケアを同時かつ統合的に行うことが,ADL低下を防ぎ,全体的な健康状態を維持・向上させるために不可欠である.
Q2 具体的にどのようなことが期待されているのか?
急性期病棟や地域包括医療病棟でのADL低下予防だけでなく,回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟での早期回復,入院期間短縮,在宅復帰促進,施設入所リスク低減等の効果が期待される.
Q3 三位一体の取り組みの将来展望とは?
医療従事者への教育・研修充実,診療報酬改善への提言,多職種連携強化,患者・家族への教育,研究推進によるエビデンス蓄積と政策提言への反映等を通じて,高齢者医療の質向上と患者のQOL最大化が期待される.今後も医療政策におけるこの方向性は継続,強化されていくと予想される.
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