実習日誌
好奇心を失わずに積極的な態度で
鎌田 明代
1
1徳島大医学部附属臨床検査技師学校
pp.32
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200165
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私が実習助手として勤務して今年で4年が過ぎようとしています.その間に技師学校も2年制から3年制へと移行してきました.技師学校は専門学校という特殊性から,実習時間の比率が大きく,基礎ならびに専門知識を理解したうえでの実習がたいせつなものとなってきます.
さて,授業は,基礎科目の講義,専門科目の講義,学内実習,病院実習の順で進んでいくわけですが,学生にとっては講義よりも実習のほうが興味深いようです.私も,学生時代初めて白衣を着て実習室にはいり,血液・尿などを検体に試験管を振り,また顕微鏡をのぞいて赤血球や白血球を見た時,これから技師になるのだという自覚を新たにしたものでした.そして,講義では理解していても,実技になると思ったようにうまくいかないことがよくありました.メランジュールの操作とか,ピペッティングなどがそうですが,自分のものにするまでにはある程度の練習が必要だと思います.特に技術的な面では,最初の操作を正確に覚えておかないと,変なくせがつきそれがあとあとまで響いてきますので,基礎実習もおろそかにはできないと思います.
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