がんの栄養治療・栄養指導 いま改めて考え,拓く
【Part6 さまざまながん治療時の栄養管理】造血幹細胞移植時の栄養管理
庄野 三友紀
1
Miyuki Shono
1
1岡山大学病院臨床栄養部
pp.830-835
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn146060830
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Key Point
造血幹細胞移植治療中の低栄養は治療関連合併症や移植関連死亡を増加させるため,栄養管理は絶対に必要である.
経口摂取量の減少による腸内細菌叢の多様性欠落は移植片対宿主病の発症リスクであり,可能な限り経腸栄養法を実施する必要がある.
消化器毒性による粘膜炎等の痛みと食べられないことは患者の生活の質(QOL)を低下させるため,「食べる」ことへの思いを患者との対話から汲み取り,多職種との連携により,わずかでも腸を利用し必要栄養量の充足を図り低栄養予防をめざす.

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