連載 谷口先生と基礎から学び直す 体液・代謝管理⑪
酸-塩基平衡の基本
-ヘンダーソン・ハッセルバルヒ(HHB)の式を理解することで道が開けます
谷口 英喜
1
Hideki Taniguchi
1
1済生会横浜市東部病院 患者支援センター/栄養部
pp.632-640
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn146050632
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連載第9回,10回目では,電解質異常について学びました.実は,電解質異常を理解するうえでは酸-塩基平衡の知識が必要であるため,第11回目の内容を理解していままでの連載を振り返ると,さらに理解が深まると思います.酸-塩基平衡の解説をすべて行うと,連載5回分くらいの分量になってしまうので,今回は,ここだけは押さえておいてほしい基本事項に関して解説します.
ポイント
1.酸-塩基平衡は,基本的には机上の話で,臨床的には「代償機転」が効いてくる.
2.ヘンダーソン・ハッセルバルヒ(HHB)の式の理解に尽きる.
3.電解質濃度と酸-塩基平衡は密接に関係している.
私たちの体では常に酸が産生されています.それは,摂取した栄養がエネルギーに変化するときにも生じています.したがって,栄養管理を志す者の使命として,酸-塩基平衡の基本を学んでいきましょう.

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