発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006268922
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酸-塩基平衡は肺と腎で調節されている.腎ではHCO3-の再吸収とH+の排泄が行われ,不揮発性の酸(有機酸,ケトン体,硫酸,リン酸など)は腎で排泄される.酸-塩基平衡の異常は動脈血ガス分析結果をステップに従い解析すると評価しやすい.代謝性アシドーシスにはAG(アニオンギャップ)正常な例(尿細管性アシドーシス,下痢,初期の腎不全など)とAG開大する例(糖尿病性ケトアシドーシス,アルコール中毒,アスピリン中毒,尿毒症など)がある.代謝性アシドーシス+代謝性アルカローシスや,AG正常代謝性アシドーシス+AG開大代謝性アシドーシスなどの混合性の酸-塩基平衡異常もある
©Nankodo Co., Ltd., 2006