明日から役立つ食事介助のコツ
「食事介助スキルスコア」の概要と活用のポイント(後編)
永野 彩乃
1
Ayano Nagano
1
1西宮協立脳神経外科病院 看護部
pp.284-288
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn146030284
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はじめに
前編では,食事介助技術の必要性について説明しました.超高齢社会において摂食・嚥下障害はますます大きな問題となってきており,低栄養や誤嚥性肺炎などの合併症を予防しながら,QOLを維持するためにどのように経口摂取を支援するのかは,看護,介護の現場において喫緊の課題となっています.食事介助は食支援のなかでも重要な技術であり,トレーニングを受けて食事介助を行うことで,栄養状態の改善や介助される側・介助する側の満足度向上に寄与することがわかっています1,2).
食事介助の基本となる技術を明らかにし,食事介助技術の質を評価するために開発されたのが「食事介助スキルスコア(Feeding Assistance Skill Score:FASS)」です3).FASSで評価される食事介助技術の10項目は,食支援にかかわる皆さんに学んでいただきたい基本技術です.

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