スポット
間欠的投与方法による経鼻胃管栄養時の嘔吐と誤嚥対策
小塚 明弘
1
,
内藤 丈裕
2
,
加藤 純一
3
Akihiro Kozuka
1
,
Takehiro Naito
2
,
Junichi Kato
3
1小牧市民病院 栄養科
2小牧市民病院 脳神経外科
3小牧市民病院 看護局
pp.14-16
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn144010014
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
経鼻胃管栄養(以後,経管栄養)は,栄養チューブを鼻腔から胃に留置して液体の栄養剤を投与する方法である.脳卒中などの疾患で経口摂取が不可能または不良となった患者や,手術後に人工呼吸器管理が必要となった患者に対して行われている.メリットとしては静脈栄養よりも生理的で,管理面,コスト面に優れ,感染症の予防効果が報告されている.しかし,あくまでも強制的な栄養方法であり,下痢や便秘,嘔吐と誤嚥,脱水,栄養投与後の高血糖などの副作用が認められても,発語のない患者は自分の意思をうまく伝えることができないため,医師,看護師,管理栄養士などの医療スタッフは日々変化する患者の状況をモニタリングし,アセスメントとプランニングを何度も行わなければならない.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.