特集 小児内視鏡外科手術の術中・術後合併症と対策
噴門形成術時の経鼻胃管縫い込み
遠藤 耕介
1
,
嵯峨 謙一
,
東尾 篤史
,
諸冨 嘉樹
,
佐藤 正人
1田附興風会医学研究所北野病院 小児外科
キーワード:
胃食道逆流
,
胃造瘻術
,
腹腔鏡法
,
機器機能不全
,
胃底皺襞形成術
,
胃ゾンデ
Keyword:
Fundoplication
,
Gastroesophageal Reflux
,
Gastrostomy
,
Laparoscopy
,
Equipment Failure
pp.1191-1194
発行日 2020年11月25日
Published Date 2020/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2021096782
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
6歳男児。胃食道逆流症に対し腹腔鏡下噴門形成術、ならびに胃瘻造設術を行う方針とした。噴門形成術におけるwrapの形成はNissen法で行なわれたが、胃瘻造設へ移行する際に胃管を抜去することができず、経鼻胃管の縫い込みが判明した。そこで、胃管を縫い込んでいた縫合糸を抜糸することで胃管の抜去が可能となり、抜糸した噴門形成部は再度縫合しwrapを形成した。術後は合併症なく経過し、患児は術後8日目に退院となり、退院後は良好な体重増加が得られた。
Copyright© 2020 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.