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特集 免疫疾患とウイルス感染 virome時代の再評価
EBウイルス感染と悪性腫瘍
Epstein-Barr virus infection and the associated malignant tumors
金田 篤志
1,2,3
Atsushi KANEDA
1,2,3
1千葉大学大学院医学研究院分子腫瘍学
2同健康疾患オミクスセンター
3同医学部附属病院がんゲノムセンター
キーワード:
エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)
,
DNAメチル化
,
遺伝子サイレンシング
,
三次元クロマチン構造
,
がん遺伝子活性化
Keyword:
エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)
,
DNAメチル化
,
遺伝子サイレンシング
,
三次元クロマチン構造
,
がん遺伝子活性化
pp.1153-1156
発行日 2026年9月26日
Published Date 2026/9/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298131153
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エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)は成人の大多数に持続感染するウイルスであり,感染したEBVのゲノムDNAはB細胞内で環状のエピソームとして染色体外に潜伏している.一方,胃がんや上咽頭がん,バーキットリンパ腫といった多様な悪性腫瘍の発生に深く関与していることが知られる.近年のオミクス解析による分子サブタイプへの層別化において,EBV胃がんは全ヒト悪性腫瘍のなかで最も著明なDNA異常高メチル化を示す,極めて特異な腫瘍サブタイプとして定義された.宿主細胞である胃上皮細胞のゲノムのメチル化異常は,EBV感染という単一のイベントによって惹起され,多数のがん抑制遺伝子をサイレンシングする.EBVエピソームはまた,宿主ゲノムの特定のヘテロクロマチンに相互作用し,同領域のクロマチン構造を弛緩させて異常活性化をもたらす.この三次元的なゲノム構造の変容は,近傍のがん原遺伝子の過剰発現を誘発し,胃がんのみならず各種EBV関連悪性腫瘍に共通して認める本ウイルス特有の発がんプラットフォームとなっている.

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