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特集 免疫疾患とウイルス感染 virome時代の再評価
EBウイルス潜伏感染・再活性化と自己免疫疾患
Latent EB virus infection, reactivation, and autoimmune diseases
小川 陽介
1
,
岡田 随象
1
Yosuke OGAWA
1
,
Yukinori OKADA
1
1東京大学大学院医学系研究科遺伝情報学
キーワード:
エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)
,
バイローム
,
自己免疫疾患
,
全ゲノム解析
Keyword:
エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)
,
バイローム
,
自己免疫疾患
,
全ゲノム解析
pp.1142-1146
発行日 2026年9月26日
Published Date 2026/9/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298131142
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エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)は成人の90%以上に潜伏感染するヘルペスウイルスであり,近年の疫学研究や基礎研究によって多発性硬化症や関節リウマチ,全身性エリテマトーデス(SLE)など多様な自己免疫疾患との関連が示されている.さらに近年の大規模バイオバンクのゲノム解析を用いたEBVリード解析により,EBVの血中ウイルス量と宿主の遺伝的・非遺伝的要因との関連が明らかになり,EBVがより幅広い自己免疫疾患と関与している可能性が示唆された.EBVは単に “潜伏” しているだけでなく宿主の状態に応じて動的に変化し,さらに分子的模倣といった自己と他者が交差するメカニズムによって,自己免疫疾患の発症に強く関与していることがわかってきた.こうした知見は,自己免疫疾患のリスク層別化や新規治療ターゲットの同定に寄与するのみならず,EBVワクチン開発による自己免疫疾患の予防という新たな臨床的パラダイムへの展開をも示唆している.

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