2025年を見すえた心不全診療ロードマップ 突破口はどこにあるのか 臓器連関をどう理解するか
心-骨格筋連関
絹川 真太郎
1
,
沖田 孝一
1北海道大学 大学院医学研究科循環病態内科学
キーワード:
ホルモン
,
運動障害
,
エネルギー代謝
,
炎症
,
筋骨格系疾患
,
心臓
,
心不全
,
体液
,
運動耐性
,
骨格筋
,
細胞死
,
酸化ストレス
,
脳由来神経栄養因子
Keyword:
Body Fluids
,
Energy Metabolism
,
Heart
,
Hormones
,
Heart Failure
,
Inflammation
,
Movement Disorders
,
Musculoskeletal Diseases
,
Cell Death
,
Exercise Tolerance
,
Oxidative Stress
,
Brain-Derived Neurotrophic Factor
,
Muscle, Skeletal
pp.461-465
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014113893
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心不全患者では運動耐容能が低下しており,予後と密接に関連している.運動耐容能低下の主因は骨格筋異常であると考えられている.萎縮,線維型の変化,代謝酵素変化,およびエネルギー代謝異常などが起こっている.どのような機序で骨格筋異常が起こるかは不明な点が多い.最近,骨格筋からさまざまな成長因子やサイトカインなどのマイオカインが分泌されていることが明らかになり,骨格筋異常の制御に関与していることが示唆されている.さらに,これらのマイオカインは心臓の機能にも影響する可能性があり,心-骨格筋連関を形成していると考えられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014