Japanese
English
特集 高血圧診療の現状と展望
治療抵抗性高血圧
Resistant hypertension
篠原 啓介
1
Keisuke SHINOHARA
1
1九州大学病院循環器内科
キーワード:
治療抵抗性高血圧
,
JSH2025
,
MR拮抗薬
,
腎デナベーション(RDN)
Keyword:
治療抵抗性高血圧
,
JSH2025
,
MR拮抗薬
,
腎デナベーション(RDN)
pp.561-564
発行日 2026年5月16日
Published Date 2026/5/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297070561
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
治療抵抗性高血圧は,利尿薬を含む3剤以上の降圧薬を適切な用法・用量で使用しても目標血圧に到達しない病態であり,脳心血管イベントや腎障害の高リスク群を多く含む重要な臨床課題である.診療においては,まず白衣現象や服薬アドヒアランス低下,測定手技の問題などによる偽性抵抗性を除外することが重要である.そのうえで,体液貯留,交感神経系亢進,原発性アルドステロン症(PA)や睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの背景病態を評価し,個々の患者に応じた治療戦略を立てる必要がある.2025年に改訂された「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」では,降圧薬をG1~G3に分類し,病態に応じた段階的併用療法が提示された.特にMR(ミネラルコルチコイド受容体)拮抗薬やARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)の活用が重要とされる.さらに,zilebesiranなどの新規薬剤の開発が進むとともに,2026年3月からは腎デナベーション(RDN)が保険適用となり,薬物療法のみでは制御困難な症例に対する新たな治療選択肢として期待されている.

Copyright © 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

