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特集 高血圧診療の現状と展望
はじめに
Introduction
苅尾 七臣
1
Kazuomi KARIO
1
1自治医科大学循環器内科
pp.525-527
発行日 2026年5月16日
Published Date 2026/5/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297070525
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高血圧はわが国における最重要の生活習慣病のひとつであり,脳卒中,冠動脈疾患,心不全,慢性腎臓病など,多彩な心腎血管イベントの最大の修飾可能な危険因子である.しかし,診断技術や治療の選択肢が拡大した現在も,現場で達成されている血圧管理の実態は十分とは言い難い.わが国には約4,300万人の高血圧患者が存在するなかで,血圧コントロールが良好な患者は27%にとどまる.すなわち,それ以外は未治療高血圧,治療中にもかかわらずコントロール不良であり,スクリーニング,診断,治療のいずれかが不完全な状態にある人々が73%を占めていることになる.このギャップを “実装高血圧” として最大の課題と捉えている.いかに実地医療と社会実装の場で血圧管理を最適化できるかが,今後の高血圧診療の成否を左右する(図1).

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