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特集 光遺伝学の基礎と臨床の最前線
失われた視覚を再生する光遺伝学
-――科学と臨床の最前線
Optogenetics to restoring lost vision
――At the forefront of science and clinical practice
中田 直之
1
Naoyuki NAKADA
1
1アステラス製薬早期臨床開発・トランスレーショナルサイエンス
キーワード:
光遺伝学(Optogenetics)
,
オプシン
,
神経活動制御
,
網膜色素変性症(RP)
Keyword:
光遺伝学(Optogenetics)
,
オプシン
,
神経活動制御
,
網膜色素変性症(RP)
pp.241-244
発行日 2026年4月18日
Published Date 2026/4/18
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297030241
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光遺伝学(Optogenetics)は,オプシンとよばれる光応答性タンパク質を利用して細胞活動を制御する技術であり,特に神経科学において,光により神経細胞の活動を調節できる革新的な手法として注目されている.視覚障害に対する光遺伝学的治療の研究が進められており,網膜色素変性症(RP)では,残存する網膜細胞に光応答性タンパク質を導入することで,損傷した光受容体の機能を代替し,視覚情報を脳に伝達することが目指されている.初期の臨床試験では,安全性を中心に評価されているが,限定的な視覚機能改善も報告されており,今後の進展が望まれている.また,光遺伝学は神経疾患や精神疾患の治療にも応用される可能性があり,個別化医療の一環として患者のQOL(生活の質)向上に寄与する技術として,より一層の発展が期待されている.

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