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特集 認知症治療の最前線と展望
抗Aβ抗体薬のリアルワールドでの使用
Use of anti-amyloid β antibody therapies in real-world clinical practice
稲川 雄太
1
Yuta INAGAWA
1
1東京医科大学高齢総合医学分野
キーワード:
アルツハイマー病(AD)
,
抗アミロイドβ(Aβ)抗体薬
,
レカネマブ
,
ドナネマブ
Keyword:
アルツハイマー病(AD)
,
抗アミロイドβ(Aβ)抗体薬
,
レカネマブ
,
ドナネマブ
pp.129-134
発行日 2026年4月11日
Published Date 2026/4/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297020129
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アルツハイマー病(AD)の病理に直接介入しうる可能性を有する新たな治療選択肢として,抗アミロイドβ(Aβ)抗体薬が実臨床に導入された.本稿では,抗Aβ抗体薬療法の投与対象患者,レカネマブおよびドナネマブの特徴,ならびに当科における実臨床での運用方法および実施状況について概説する.抗Aβ抗体薬療法は,ADによる軽度認知障害および軽度認知症患者に限定され,厳密な適応基準のもとで実施されている.当科では,本治療を物忘れ外来における治療選択肢のひとつとして位置づけており,適応外となる患者を取り残さないための包括的な診療体制を構築している.実臨床では治験時よりも早期段階の患者に投与される傾向が認められ,レカネマブでは18カ月以降も多くの患者が継続投与を選択していた.治療方針の決定においては,患者および家族の価値観を尊重することが重要であると考える.

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