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特集 若い女性の「やせ」
若い女性の「やせ」と摂食症(障害)
-――現状の課題と包括的支援体制の構築に向けて
Thinness in young women and eating disorders
――Current challenges and toward the establishment of a comprehensive support system
河合 啓介
1
Keisuke KAWAI
1
1国立健康危機管理研究機構国立国府台医療センター心療内科
キーワード:
痩せ
,
摂食症(障害)
,
神経性やせ症(AN)
,
摂食障害治療支援センター
,
医療連携
Keyword:
痩せ
,
摂食症(障害)
,
神経性やせ症(AN)
,
摂食障害治療支援センター
,
医療連携
pp.1070-1074
発行日 2026年3月21日
Published Date 2026/3/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296121070
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摂食症(障害),特に神経性やせ症(AN)は,若い女性の「やせ」への過剰適応と深刻な身体合併症を特徴とする.致死率が高く早期介入が不可欠であるが,専門機関の不足により適切な治療へのアクセスが困難であった.この課題に対し,厚生労働省は2014年より摂食障害治療支援センター事業を展開し,医療連携の構築を図ってきた.本事業により,特定病院への患者集中が緩和され地域連携が進んだほか,2022年開設の “相談ほっとライン” が拠点未設置地域の若年患者や家族の重要な受け皿となった.臨床現場では “BMI 16” が連携の目安として提示され,身体管理を求める精神科と精神支援を求める内科の間で,心療内科が架け橋となる重要性が再確認された.今後の展望として,重症度別連携プロトコルの標準化,医師への教育普及,そして重篤な低体重例に対応する救急体制と多職種ネットワークの全国的拡充が求められている.

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