Japanese
English
TOPICS 免疫学
リソソームRNAストレスによる肝障害抑制メカニズム
Mechanism of liver protection by lysosomal RNA stress
佐藤 亮太
1
Ryota SATO
1
1千葉大学未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点
pp.1022-1024
発行日 2026年3月14日
Published Date 2026/3/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296111022
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
リソソームRNAストレス
自然免疫センサーであるToll様受容体(Toll-like receptor:TLR)は,病原体由来の核酸を認識し,炎症性サイトカインやⅠ型インターフェロンの産生を誘導することで感染防御に寄与することが知られている1).従来,TLR研究の焦点はこの炎症応答に置かれてきたが,近年,リソソームにおける核酸代謝異常が炎症とは異なる応答を誘導することが明らかになってきた2).その中心的因子のひとつがリソソーム酵素RNaseT2である.RNaseT2はリソソーム内でRNA分解を担う酵素であり,その欠損はリソソーム内へのRNAの異常な蓄積を引き起こす.筆者らは,この状態を「リソソームRNAストレス」と定義した.この現象は,炎症を伴わない新たな自然免疫応答を駆動する仕組みとして注目されている.

Copyright © 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

