Japanese
English
特集 がん患者への栄養療法と栄養指導
がん薬物療法中の患者に対する栄養療法と栄養指導
Nutritional therapy and guidance for patients undergoing cancer chemotherapy
下村 昭彦
1,2
Akihiko SHIMOMURA
1,2
1国立国際医療センターがん総合内科
2同乳腺・腫瘍内科
キーワード:
がん薬物療法
,
栄養指導
,
支持療法
,
サプリメント
,
チーム医療
Keyword:
がん薬物療法
,
栄養指導
,
支持療法
,
サプリメント
,
チーム医療
pp.676-680
発行日 2026年2月14日
Published Date 2026/2/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296070676
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
がん治療成績の向上に伴い,がん治療中・治療後を通じた栄養管理の重要性が高まっている.がん患者の多くは体重減少や栄養障害を呈し,これが治療継続や予後,QOL(生活の質)に影響する.頭頸部がんを対象とした無作為化比較試験(RCT)では,管理栄養士による個別栄養指導が有害事象の軽減とQOL改善に寄与することが示された.また,進行食道・胃がんに対する早期包括的支持療法では,生存期間の延長効果も報告されている.一方で,科学的根拠の乏しい食事療法やサプリメント摂取は,抗がん薬の効果を減弱させるリスクがあり,慎重な対応が求められる.最新の米国がん協会(ACS)および欧州臨床栄養代謝学会(ESPEN)のガイドラインではいずれも,バランスの取れた食事と身体活動の維持,経腸栄養の優先,多職種チームによる介入を推奨している.栄養療法は標準治療を補完する支持療法として,治療効果とQOLの最大化に寄与するものである.

Copyright © 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

