Japanese
English
特集 Onco-nephrology:悪性腫瘍治療と腎機能障害
【CKD患者における抗がん薬治療】
蛋白尿・低アルブミン血症患者へのがん薬物療法
Medical treatment for cancer patients with proteinuria or hypoalbuminemia
北村 寛
1
,
桒原 孝成
2
,
米澤 淳
3
,
加藤 大悟
4
KITAMURA Hiroshi
1
,
KUWABARA Takashige
2
,
YONEZAWA Atsushi
3
,
KATO Taigo
4
1富山大学学術研究部医学系 腎泌尿器科学
2熊本大学大学院生命科学研究部 腎臓内科学
3京都大学大学院薬学研究科 臨床薬学教育分野
4大阪大学大学院医学系研究科 器官制御外科学泌尿器科
キーワード:
がん薬物療法
,
蛋白尿
,
低アルブミン血症
,
ネフローゼ症候群
Keyword:
がん薬物療法
,
蛋白尿
,
低アルブミン血症
,
ネフローゼ症候群
pp.567-572
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000110
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
蛋白尿は尿路感染が存在しない(尿中亜硝酸塩やエステラーゼの混入がない)条件下の尿試験紙検査で1+以上(約30mg/dL以上)と定義される1,2)。がん患者における蛋白尿は,生理的蛋白尿を除くと,腎前性,腎性,腎後性に大別されるが,本稿では腎性蛋白尿や低アルブミン血症を有する患者に対するがん薬物療法を行う際の考え方や注意点について概説する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.