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第5土曜特集 革新する腎臓病学――臨床と研究の最前線
特殊な集団における腎疾患
小児の腎疾患と成長・発達への影響
Impact of pediatric kidney diseases on growth and development
島袋 渡
1
,
中西 浩一
1
Wataru SHIMABUKURO
1
,
Koichi NAKANISHI
1
1琉球大学大学院医学研究科育成医学(小児科)講座
キーワード:
小児
,
腎疾患
,
成長障害
,
慢性腎臓病(CKD)
Keyword:
小児
,
腎疾患
,
成長障害
,
慢性腎臓病(CKD)
pp.538-542
発行日 2026年1月31日
Published Date 2026/1/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296050538
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腎疾患は小児の成長と発達に多面的な影響を及ぼす.本稿では,特に管理が困難な慢性腎臓病(CKD)に伴う成長・発達障害について概説する.小児CKDでは,不十分な栄養や代謝性アシドーシス,成長ホルモン(GH)抵抗性,CKDに伴う骨ミネラル代謝異常(CKD-MBD)などが低身長の主な要因となる.これらの要因を適切に管理することは成長促進に寄与するが,それでも最終身長は健常児と比較して低いのが現状である.また,乳幼児期における神経・運動発達は特に影響を受けやすく,腹膜透析(PD)や早期CKD発症例では神経発達遅滞が認められる.一方で,腎移植により成長や運動機能の改善が期待されることが報告されている.小児CKDの管理では,成人と異なり成長・発達を常に考慮した包括的かつきめ細やかな治療戦略が不可欠であり,栄養管理,内分泌介入,腎代替療法の選択を含めた多面的アプローチが求められる.

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