Japanese
English
TOPICS 感染症内科学
HIV感染症の現状:病態理解と治療の進歩,早期診断の課題
Current status of HIV infection:advances in pathophysiology understanding and treatment, challenges in early diagnosis
照屋 勝治
1
Katsuji TERUYA
1
1国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター エイズ治療・研究開発センター
pp.150-151
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296020150
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HIV感染症は1981年の出現から40年以上が経過した現在でも根治療法は確立されていない.しかし,HIV感染症の病態理解と抗HIV薬の進歩により,1996年以降は抗HIV薬の内服継続により感染者体内でのHIV増殖をほぼ完全に抑制できるようになり,救命可能な慢性疾患となっている.本疾患は感染が成立した場合の発症率はほぼ100%でありながら,感染からAIDS発症までは約10年という長期間を要し,ひとたびAIDSを発症すれば治療を行わないかぎり1~2年以内に100%死亡するという,これまで人類が経験したことのない特殊な感染症であったという側面は強調しておきたい.この特殊性は,本疾患のリスクと感染拡大の重大性についての専門家の理解を遅らせ,結果的に世界拡散と薬害エイズ事件につながる一因となった1).
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