特集 透析施設における感染症対策 2023
第Ⅱ章 感染予防各論 4 HIV 2)HIV感染症の治療
照屋 勝治
1
1国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター(ACC)
キーワード:
HIV患者の高齢化
,
慢性炎症性疾患
,
抗HIV薬筋注製剤
Keyword:
HIV患者の高齢化
,
慢性炎症性疾患
,
抗HIV薬筋注製剤
pp.851-858
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002627
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・HIV感染症の病態は,単なる「細胞性免疫不全疾患」ではなく「全身性慢性炎症性疾患」であり,脳心血管疾患,代謝性疾患,悪性腫瘍などの発症率が高い.
・予後の改善に伴い,HIV患者の高齢化が急速に進んでおり,合併する各種疾患に対して,全診療科でHIV患者の診療に当たる医療体制の構築が急務の課題となってきている.
・2022年より1〜2カ月に1回の筋注でHIV治療が可能な注射剤が使用可能になった.しかし,治療失敗リスクの懸念もあり,全例が本治療法の適応となるわけではない.
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