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特集 周産期メンタルヘルス――プレコンセプションケアから地域リエゾンまで
はじめに
Introduction
竹内 崇
1
Takashi TAKEUCHI
1
1東京科学大学大学院医歯学総合研究科精神行動医科学分野
pp.1209-1209
発行日 2025年9月27日
Published Date 2025/9/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294131209
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- Abstract 文献概要
周産期メンタルヘルスの問題は,妊娠前から精神疾患に罹患している精神疾患合併妊娠への支援と,妊娠中あるいは出産後に新たに精神疾患を発症する,産後うつ病を代表とする産褥期精神障害の対応が中心になると考えられる.前者は,すでに精神科医が介入しており,妊娠前からの精神症状のコントロール,適正な薬物療法,さらに,妊娠・出産を契機に患者が母親としての役割を獲得し,家族全体の養育機能を高め,社会生活機能を発揮するために必要な支援を検討していくことが必要とされる.そのために,病院内外の多職種によるさまざまな立場からの介入が重要である.一方で後者は,最初に関わる産科スタッフは重症度評価を行い,ケースマネージしていくことが求められる.これらを適切に,そして円滑に実践していくために何が必要であろうか.
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