Japanese
English
TOPICS 神経精神医学
周産期の精神障害
-――精神科と産科との協働
Perinatal psychiatric disorders
――Collaboration between psychiatry and obstetrics
竹内 崇
1
Takashi TAKEUCHI
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科精神行動医科学分野リエゾン精神医学・精神腫瘍学
pp.594-595
発行日 2024年2月17日
Published Date 2024/2/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28807594
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日本の周産期医療のレベルは国際比較においてきわめて高い水準とされる1).それによって浮き彫りになってきたのが,周産期の精神障害の問題である.特に妊産婦の自殺の問題については,平成28年に東京都監察医務院と順天堂大学産婦人科の竹田らが調査した報告によると,都内23区の妊産婦異常死において,10年間で合計63名の自殺者数を認め(8.7/出生10万),イギリス(3.1/出生10万)やスウェーデン(3.7/出生10万)などの海外に比し,その頻度がきわめて高いことが明らかとなっている2).このような背景のもと,わが国の周産期メンタルヘルス活動は,産科を中心に急速に進められ,それに後押しされる形で精神科でもさまざまな体制が整備されてきている.
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