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第1土曜特集 分子基盤に基づくメカノバイオロジーの臨床応用最前線
発生・再生・修復のメカノバイオロジー
メカノバイオロジーを基軸とする,骨格筋の恒常性維持機構
Mechanisms of skeletal muscle homeostasis in the context of mechanobiology
平野 航太郎
1
,
鈴木 美希
1
,
村上 光
1
,
原 雄二
1
Kotaro HIRANO
1
,
Miki SUZUKI
1
,
Akira MURAKAMI
1
,
Yuji HARA
1
1静岡県立大学薬学部統合生理学分野
キーワード:
筋再生
,
筋衛星細胞
,
機械受容イオンチャネル
,
ジストログリカン
Keyword:
筋再生
,
筋衛星細胞
,
機械受容イオンチャネル
,
ジストログリカン
pp.953-957
発行日 2025年9月6日
Published Date 2025/9/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294100953
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骨格筋は運動器官としての役割のみならず,生理活性物質の放出やエネルギー代謝など多様な役割を有することで,生体恒常性の維持に寄与している.骨格筋の持つ特性として,骨格筋の使用が骨格筋を構成する筋線維の維持に必須であること,さらに筋線維の損傷に伴う自律的な筋線維修復・再生機構を有することがあげられる.これらの現象には物理的刺激が密接に関与することから,長らく機械受容機構の重要性が示唆されてきた.本稿では,成熟骨格筋の特徴的な構造,ならびに骨格筋再生におけるメカノバイオロジーを基軸とした筋恒常性維持機構について,最近の知見を踏まえつつ紹介したい.

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