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第1土曜特集 頭痛診療の新潮流――神経科学の進歩がもたらす治療戦略
はじめに
Introduction
竹島 多賀夫
1
Takao TAKESHIMA
1
1富永病院脳神経内科・頭痛センター
pp.345-345
発行日 2025年8月2日
Published Date 2025/8/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294050345
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- Abstract 文献概要
頭痛をまったく経験したことがない人はほとんどおられないと思う.さまざまな身体的あるいは精神的ストレスや,環境要因などにより頭痛を感じた経験がある人は多い.頭痛はあまりにもありふれた症状であるため,片頭痛,緊張型頭痛に代表される一次性頭痛は医学的にはあまり重視されない傾向があったことも否定できない.しかし,わが国の頭痛研究の歴史は案外古く,1973年に頭痛懇話会が発足し,頭痛研究会を経て日本頭痛学会は現在3,400名余りの会員と1,044名の専門医を擁するまでになっている.また,日本神経学会ではコモンな神経疾患として,脳卒中,てんかん,認知症とともに頭痛を重要な領域として取り上げている.日本脳神経外科学会でも二次性頭痛ばかりでなく,一次性頭痛も学会のトピックスとして取り上げるようになってきている.
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