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第1土曜特集 大変革期のリハビリテーション治療と拡大する守備範囲
疾患別リハビリテーション治療の進化
関節疾患に対するリハビリテーション治療の進化
Progress of rehabilitation medicine for joint surgery
坂井 孝司
1
Takashi SAKAI
1
1山口大学大学院医学系研究科 整形外科・リハビリテーション部
キーワード:
ロボット支援リハビリテーション(RAR)
,
人工股関節全置換術(THA)
,
大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)
,
鼠径部痛症候群
Keyword:
ロボット支援リハビリテーション(RAR)
,
人工股関節全置換術(THA)
,
大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)
,
鼠径部痛症候群
pp.55-58
発行日 2025年7月5日
Published Date 2025/7/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294010055
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関節疾患に対するリハビリテーション治療は,コンピュータ支援技術の進歩によりリハビリテーション医学においてロボットが試行され,その優位性が示されつつある.人工関節手術後のリハビリテーション医学においても,人工関節手術自体にロボットやナビゲーションなどが導入され,正確で理想的なインプラント設置が可能となった.さらに手術進入法の進化により筋腱を温存する手法の普及も相まって,従来の考え方とは異なるリハビリテーション医学が確立されつつあり,術後の日常生活動作やスポーツ活動についても広く許容されつつある.大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)や鼠径部痛症候群(groin pain syndrome)といった比較的新しい概念の疾患に対するリハビリテーション治療についても,リハビリテーションプログラムが確立されてきている.また,肩腱板損傷におけるリハビリテーション治療では,装具の有効性や長期間の外固定に対する廃用性萎縮の防止が課題となっている.

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